furniture

動具

木材はなお生きている

knotのnomadeは、東北産の栗(chesnut)の無垢材を使用しています。ところで、木が山で繁るのは地面から水分を吸い上げるから。その木を山からいただき、充分に乾燥をかけてもなお、木々は水分を吸おうとします。だから無垢材には色々な表情が出ます。反りやねじれが出ることがあります。私たちは家具は目的を果たすためのミニマルな道具ではなく、手に入れてから付き合う相棒であると考えます。

会話

製材や加工をしながら、その栗と会話をします。色や木目、節や導管の表情を確認しながら、こいつはどんな個性のヤツだ。あいつのいいところはココだ。それぞれを組み合わせて一つのチームを作るのだから、家具職人は監督。組み上がったところで、亜麻仁オイルを馴染ませます。乾燥して少し疲れを見せていた木々が艶めき出すから、オイルがいいのです。

家具という動具。

家具の中には、椅子やテーブルのように肌に触れる動的なものと、置いたまま身体の近くには来ない静的なものと二通りあります。nomadeは、暮らしの中で自由に動かせるような能動的なアイテムで構成をしています。無垢の木々を使った個性豊かなknotのチームは、道具というよりも動具。これから先をあなたとともに生きてゆく。